市民球場再生計画

6月19日
★旧広島市民球場、重要な5つの不明点「広島市が発表したイメージパースについて語る会」を受けて、と題した(旧)市民球場フォーラム発起人、永井健二さんの意見書も紹介します。ここにも市民感情に即した、至極当然の問題意識が数多く紹介されています。

はじめに

平成22年6月9日に当フォーラムにて「広島市が発表したイメージパースについて語る会@旧広島市民球場フォーラム」を開催いたしました。わたしたちは報告書を作成いたしましたが、そのなかで市の現計画に対し特に疑問に感じた点が5項目ございました。不明点、というふうに形を変えまして、改めてこのたび問題提起をさせていただきます。
この5項目に関し、わたしたちは疑問を解消したいのです。きたる6月22日の市議会で旧広島市民球場の廃止条例を議決する前に、どうか市議会の皆様には開かれた市議会の場で行政側へ問い質し、答えを引き出していただきたいのです。また、広島市の担当者の方も説明し、問題を解消していただきたいのです。
この5項目は計画の実現性にも関わる問題であり、これを見過ごしたまま球場の解体が決まってしまえば、ますます事態は混迷を極め、未来に禍根を残すのではないでしょうか。
また、先日6月7日付けで市議の皆様へお届けした旧球場に関する質問集にも、本文書以外の大切な内容(維持費、球場の老朽化、商工会議所の移転などの問題)が掲載されていますので、是非ご参照ください。この内容は、市、市議会、市民が同時に共有し、確認する必要があると思われる項目です。広島市担当者様へも「質問状」として本報告書に付属しておりますし、インターネットなどでも公開しております。何卒宜しくお願いいたします。また、これらのやりとりはすべてインターネットで公開します。

<内容>

旧広島市民球場問題 重要な5つの不明点
1)\t説明と合意に関する不明点
2)\tなぜ急いで解体しなければならないのか?
3)\tイベント時の音響に関する不明点
4)\t商工会議所移転の後のイメージ図に関する不明点(修正箇所の指摘)
5)\t計画における歴史性に関する不明点
関連資料:図1,図2

1)説明と合意に関する不明点
現計画について市長は、商工会議所を通して地元へ説明するとおっしゃっていました。また、市民への合意形成はほぼできているとも言われましたが、現時点で商工会議所からまだ説明を受けていないという地元商店・地元住民の方が多くおられ、当フォーラムへの賛同は続々と増えております。こうしたように、広島市の説明と地元の声には大きな差があります。しかし、地元の合意を形成したとされるなら、商工会議所が地元への説明をしたという記録や報告書、市案賛同店舗数などの記録があるはずです。ぜひご提示をお願いいたします。
市議会の皆様へも、この件を是非とも議題に乗せていただきたく、併せてお願いいたします。

2)なぜ急いで解体しなければならないのか?
商工会議所内部のコンセンサス、劇場建設の概算費用、PL教団移転の費用・代替地の調達、折り鶴ホール建設のための寄付募集先、集客を想定するイベントの具体例等々、不確定要素が多数存在しています。6月9日開催のフォーラムでも「実現性が低い」という意見が多く聞かれました。それらの問題が完全にクリアしないまま、計画を実行することは広大跡地のように「何も出来ない空き地」を作り出す可能性が高いのではと予想されます。加えて、当面の球場運営資金が調達できる旧市民球場跡地整備事業基金もある中で、今すぐに球場を解体する必要性が感じられません。
さらに、球場を解体して広場にすればかなりの制限が掛かります。例えば、球場は野球以外の利用は一週間前でないと利用予約が取れないという不利はありますが、民間利用においては一日数万円で利用できる一方で、公園広場では70倍以上の利用料が掛かるケースがあリ、そもそも民間利用での利用は許可されにくいという報道がありました。公園広場では球技もできません。このため、市側は広場をイベント特区にするために条例を作る必要があると説明なさっていますが、それならば旧球場条例を改正して「一週間制限」を消し、イベントでもなんでもどんどん使えるようにすれば良いのではないでしょうか。菓子博の主催者は報道に対し「メイン会場はグリーンアリーナなので、球場は在っても無くても菓子博はできる」と答えております。さまざまな障壁を解決するまでの間、球場を有効活用すれば維持費分も稼げますし、賑わいも生まれて良いのではないでしょうか。
市の担当者の方、及び解体に賛成される市議の方におかれましては、これらの疑問に答えた上で、なぜ、急いで解体する必要があるのかその理由とお考えをお聞かせください。

3)イベント時の音響に関する不明点
発表されたイメージパースのようなイベント利用では、音響上の問題があると判断できます。図1の通り、音響被害を受ける可能性のある範囲を検討してみました(もちろん、音量や音質によってかなり異なると思われますが)のでご参照ください。

劇場の建物が当分できなかった場合は、広場であり、この方向からも、音がかなり流れると想定されるますし、商工会議所に跳ね返った反射音が、もっと他の地域(川沿い方面)に流れる可能性があります。そこで、

A.遮音壁が必要ならば、旧広島市民球場の廃止条例を議決する前に、その費用がいくらで、どのようになるかが描かれたイメージパースをご提示ください。

B.遮音壁が必要でないのならば、旧広島市民球場の廃止条例を議決する前に、その根拠となるデータをご提示ください。

上記A,またはB、のどちらかのご返答をお願いいたします。また、市議様におかれましても、この件を是非とも議題に乗せていただきたく、併せてお願いいたします。

4)商工会議所移転の後のイメージ図に関する不明点(修正箇所の指摘)
商工会議所移転後の、平和公園からのイメージ写真では、PLなどの建物が無くなっていますが、PLの移転が決まっていない現状では、このような景観とはなりません。図2に示す様なイメージ図となると思われます(ただし図2は一般市民が写真分析にて作成したものなので、市及び市議会側にてご確認願います)。

A.「PLなどの商工会議所の背景に位置する建物が立ち退き、かつ、それに同等する高い建物が新設されなかった場合のイメージ写真です」という注釈をつける。

B.または、「PLの建物他の移転が決まるまでのイメージ写真」として、図2のようなPLが入ったイメージ写真と差し替える。

現行パースに上記A,Bのどちらかの対応で修正をお願いいたします。

PLの移転が当分の間、決定しない現状では、PLの建物の入った背景をきちんと市民に知ってもらった上で、景観上のメリットが本当にあるのかどうかを検討する必要があると思われます。
現状の市の資料におきまして、商工会議所移転後の平和公園からのイメージ写真では誤解を生じますので、旧広島市民球場の廃止条例を議決する前に修正し、市民と市議会へ修正の旨を報告の必要があると考えられます。

5)計画における歴史性に関する不明点
平成18年5月に広島市民球場跡地利用検討会議によって提出された「現球場(広島市民球場)跡地利用の方向性について(報告)」の中に、

都市づくりの歴史を踏まえ、将来を見据えた空間づくり

とあります。
先日の「広島市が発表したイメージパースについて語る会@旧広島市民球場フォーラム」におきましても、大切な歴史の継承がされていると思えないという一般参加者からの指摘が多くありました。
このことから、現在の市の計画案は上記の点で、市の作成した「跡地利用の方向性」を十分に満たしていないと考えられます。
市議様にはこの件を是非とも議題に乗せていただき、広島市担当者様におかれましても納得いく説明をお願いいたします。

これらの項目にするやり取りは、マスコミ及びWEBなどを通して市民に広く公開する予定です。業務でご多忙の中、あるいは市議会会期中に大変恐縮ではございますが、是非ともご一読いただき対応していただければ幸いです。市民は非常に注目しています。何卒宜しくお願いいたいします。





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