市民球場再生計画

8月24日
「広島市民球場の歴史と未来を守る会」設立の趣旨

さきの6月22日の広島市議会において「旧広島市民球場廃止条例」が可決され、残念ながら行政の手続き上は球場の解体が議決されてしまいました。 すでにさまざまな報道などでもご存じのように、旧広島市民球場の解体、そしてそこに緑地広場をつくるという広島市案については、多くの市民が疑問をもち反対意見を表明してきました。そして署名運動や街頭アピール、討論会といった活動が展開され「解体ノー」、「白紙にもどして、しっかりとした議論を」との訴えがなされてきました。

広島市には、こうした民意をくんでの再考を、市議会には、市の強引ともいえる解体手続へのチェックを期待しての市民活動でしたが、残念ながら前記のような結果になってしまいました。民意は市政に反映されず、市議会に良識の風を起こすことはできませんでした。市民が直接関与できないところで市民のおもいを軽視した行政がまかりとおっている現実を、私たちは今回の問題ではからずも知ることになってしまいました。

このような市政のでたらめを看過していては、私たちの広島市は被爆とはちがった意味で荒廃してしまうことでしょう。そこで私たちは直接じぶんたちが関与できる方法で、旧広島市民球場の解体に待ったをかけることにしました。

地元財界の有志が資金を拠出して「市税をいっさい使わず」建設し、広島市民のレクレーションのため、そして市民の球団であるカープのために広島市に寄付された広島市民球場は、広島市民の球場として誕生し、広島市民とともに歩んできた世界にも類のない野球場です。あらためていうまでもなく広島市民球場は、過去においても、現在においても、そして未来においても広島市民のものであることは言を待ちません。

その広島市民のかけがえのない財産、いや世界の財産といっても過言でない野球場を、広島市はまるでみずからの専有物であるかのように、市民の民意を問うことなく一方的に解体しようとしています。そして広島市と市議会という閉ざされた空間で、その既成事実をつぎつぎにつみあげて廃止条例の可決にまでもちこみ、「これが民意だ」とうそぶいているしまつです。

それが本当に民意なのか。そしてこれまで広島市と広島市議会が閉ざされた空間のなかで審議し、結論にたっしたことは本当に理のあることなのか。それをオープンな場に持ち出し第三者的な機関で審議してもらおうじゃないかということで、このたび私たちは「広島市民球場の歴史と未来を守る会」を結成し、多くの市民のおもいを代行して「旧広島市民球場解体差し止め仮処分申請」の申し立てを行うことにいたしました。
「広島市民球場の歴史と未来を守る会」代表 永井健二

記者会見用資料

今回、法的手段に訴えることになった動機 広島市の秋葉市長は、「4年間、広島市としては正当な手続きを踏んできた」と繰り返しのべていますが、われわれ市民からみれば、それは欺瞞と不誠実の4年間でした。

広島市がもっと市民側に歩みより、誠実に旧市民球場問題に対応してくれていたならば、このようなアクションを起こすことはなかったわけで、その意味では大変残念におもっています。 ただ、こうなったからにはわれわれは絶対に勝つ、そのつもりで戦っていくことはいうまでもありません。

野球に喩えれば現在市民チーム側が劣勢ですが、9回裏に2アウト満塁のチャンスになったと、そんなところだとおもいます。 市議会で可決された「廃止条例」について行政的な手続きでは、たしかに解体は認められたことになったといえるが、市民感覚からすればとても認められるものではありませんでした。

まったく正当性のない段取りで閉ざされた空間で既成事実がつぎつぎに積み重ねられた結果であって、社会一般の常識からすれば常軌を逸したもの。それは今後の審議や裁判の過程であきらかにしていきたいと考えています。

債権者団について債権者は120名。今回は時間の制約もありこの数にとどまりましたが、われわれの呼びかけには多くの市民が二つ返事で賛同してくださり、広島市民の旧広島市民球場に対する愛情、愛着、そして広島市案に対する不満、不信感をあらためて感じました。

したがって、われわれは大多数の広島市民のおもいを代行して申し立てを行ったとおもっています。債権者団の代表について今回の申し立てを行うにあたって、債権者の有志におされて永井健二が代表となりました。 一部報道では、「フォーラムの会長である永井氏」と発表されていましたが、すでに永井はその役は辞しています。

さきの市議会において「廃止条例」が可決された場合、本人は今回のアクションはあらかじめ想定しており、ファーラムからは身を引き、今回の申し立てに専念することになりました。

申し立ての内容について 憲法13条に保障されている「幸福追求権」にもとづいて旧市民球場の保全の必要を求めることにしました。 これは法的な手続きにおけるいくつかの選択肢から、弁護士さんと相談してのことで、われわれとしてはとにかく市民の意向を無視した旧広島市民球場の拙速な解体を止めようと、それが目的です。

今後、旧市民球場をどうしたいか 今回の申し立ての目的は解体阻止の一点です。その結果が出た段階で、今後の方向付けはできていくでしょう。 これまでも、さまざまな市民グループが実現可能なすばらしい提案をしてきています。そんな提案のなかから、市民がほんとうに望むものが実現すればいいとおもっています。

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