市民球場再生計画

10月26日
折り鶴、再び旧日銀へ

球場解体ならびにその跡地問題で動きが2つあった。

広島市は元の広島市民球場ラストイベント終了(10月24日)に伴って、球場内に展示されていた折り鶴を、再び同じ中区内で、車なら5分のところにある旧日銀広島支店内に移した。

広島市は秋葉市長の意向で02年から寄せられた折り鶴を保存する方針を決め、市内各所で袋詰めにして焼却処理しなくなった。その一部を旧日銀広島支店で展示していたが、球場跡地活用案のコンペで「折り鶴保存、展示施設」が「優秀案」になると日銀の「改装」を理由に、元の広島市民球場内に折り鶴を移動させ、球場の壁を一部、ぶち抜くなどして臨時展示会場を作った。(折り鶴で呉の大和ミュージアム並みの100万人を越える集客が可能とした秋葉市長は来場者数をチェック、その結果は惨憺たるものだった)

ただし、この「優秀作品」は広島市の担当課長がわざわざ東京まで出向き、コンペ出展担当者に「折り鶴展示機能」を直接、頼んだとされる。その後、市民、市議会、球場周辺関係者からの猛反対を受けると、また東京に出向き「折り鶴展示機能の削除」を求めたとの情報が「マル秘メモ」に残っている。

また当チャンネル、7月13日版ですでに報告されているが、6月22日に市議会で「球場解体」が決まった直後から、広島市は球場跡地に移設される予定の広島商工会議所ビル内に折り鶴を展示するプランを進め、具体的な展示方法などを業者に依頼し検討してきた。

同時期、市議会で質問されると「折り鶴展示機能は取りやめた。これは優秀案提案事業者の意向だ」とまずひとつ市民を欺きながら、さらには「やめた」はずの場所に別の形で折り鶴を展示しようとする二枚、いや三枚舌…。広島市では市議会で否決された「折り鶴展示案」とは別の形で「折り鶴ミュージアム(仮称)」を整備しようと検討委員会まで立ちあげた。この問題も「住民投票」で決着をつけた方がスッキリするが、また「重要な問題ではない」と拒否するのだろう。

もうひとつは広島商工会議所の動き。広島市、土地の所有者である国、それに敷地内にビルがある広島商工会議所の3者で何度も会合を持ち、市民不在で進められる跡地活用策は同会議所、大田哲哉会頭の体調不良を理由とする「退任」で大きな転機を迎えている。

大田会頭と跡地活用の具体策の検討を進めてきた金井宏一郎氏は修道高校の同級生。また金井氏は秋葉市長の仲人を務めた、という人間関係を軸に進むはずだった「広島市の示す跡地活用策(球場を解体し、跡地は公園整備、商工会議所ビルをなぜか球場正面エリアに移設するという、市民ニーズとはかけ離れた案)は、根本的な練り直しを迫られている。

広島商工会議所では新会頭の人選を急いできたが、こうした複雑な問題を内包する現実を警戒してか打診された関係者が次々に固辞を表明し、11月1日の臨時議員総会での次期会頭決定が延期されることになったのだ。これは異例中の異例。特に大田会頭が独断に近い形で進めてきた商工会議所ビルの移転には資金面などで多くの課題を抱えており、その時期にわざわざ手を挙げる者はいない、との見方が一般的だ。

商工会議所ビルの移転、新設については先ごろ、その資金について「公金」に頼る商工会議所側と「そんな話は聞いていない」と今さらながら呆れたコメントをする広島市の見解の違いが明らかになったばかり。商工会議所という民間に市民の税金を投じていいはずもなく、広島市の「跡地整備計画」の実情はすでに破たんといっていい。

それでも11月からは「解体工事に入る」とする広島市。なお、秋葉市長は24日の「硬球命中」を受け、これみよがしに25日の公務をすべてキャンセルしている。(足に硬球が当たったぐらいで仕事を休む、という話はほとんど聞いたことがない)

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