市民球場再生計画

12月1日
マツダスタジアムの周辺施設、一部で着工へ-。

2009年春の開業以来、手つかずだったマツダススタジアム周辺の元貨物ヤード跡地について、やっと一部が着工した。

球場東側のスタジアムに隣接する土地、2・6ヘクタールは三井不動産が整備することになっているがそのうちの一角にスポーツクラブ「ルネサンス」が入る施設ができる。

施設は5階建てで3階でライトスタンドと直結する。テニスコート、露天風呂なども備え、球団のニーズ(選手利用など)などとも連携を図る。また施設の高さはコンコースレベルのおよそ2倍に達し、施設内の窓越しに試合の模様を観戦できる。

残る土地には「コストコ」が誘致されることがすでに発表されている。米国系の会員制商業施設でその特性などから球場内での販売とバッティングしないことが評価された模様。

一方、広島駅側の1・8ヘクタールについては手つかずで、今季は土、日曜などにフリーマーケットが開催されたり、線路沿いの土地の一部にバーベキュー施設などが突然!?できたりしていたが、当初、広島市の示していた「賑わい」の創出にはほど遠い状況だった。

2005年3月、突如として「現在地での建て替え」から「ヤード跡地への球場新設」に舵を切った秋葉前市長の公約は「整備費90億円」での2009年のシーズン前の球場完成だったが、それは当初、球場周辺も含む貨物ヤード跡地すべてを指してのものだった。

コンコースに繋がる大型スロープの両側など、球場のオープンと同時にショップやトイレ、イベント広場など様々な施設が展開することが示されていたが今となってはその記憶さえない市民の方が多いだろう。

しかし、実際はこれで3シーズン、周辺施設整備は放置されたままで「球場を核とした新たな交流拠点」となるはずの「新球場」界隈は試合のない日はまさに閑散とした状況が続いている。

新球場建設にあたり広島各界のトップが集まった「新球場建設促進会議」で決定された最重要課題、「365日賑わう広島の新しい顔」は今となっては完全に絵に描いたモチ状態。そして、その責任者である秋葉前市長の姿はもう見かけることすらない状況だ…。

ところで先に示したスロープもしかり、球場全体のスケール(大きさ)や当初設計図にあった屋内練習場もしかり。「新球場」はコンペで示された当初の施設が実際は「実設計」の段階で大幅に修正されたという情報がある。事実、屋内練習場などはいつの間にかなくなってしまい、雨天のたびに相手チーム共々苦労している。

さらに言えば球場の躯体部分、基礎工事の部分でも「柱の数を減らすよう指示され実際にそうした」「二言目にはカネがない、カネがないだった」(施工関係者)などという声が聞こえてくる。

そこまでしないと、貨物ヤード跡地に新設する最大の利点だったはずの「90億円」の範囲に収まらなかったのだろう。しかし、本当にそんなことで大丈夫なのだろうか?

少し前には財界からの寄付金の余りをこうした「不足分の追加工事に充てたい」とした市の方針に反発の声も上がっていた。

「新球場は2003年春に約束通り”完成”したか?」と問われれば答えは当然!NO。完成したように見せかけているだけである。

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