市民球場再生計画

7月21日
オスプレイで岩国と海兵隊と国策と-

以下、同日の「コイの季節」冒頭部分の流用

WBC問題、予想通り、迷走し始めました。ますます混迷の度を深めているのは「オスプレイ」問題も同じ。あさって月曜日には岩国にオスプレイが搬入される流れになって地元メディア、全国紙、キー局報道部も“臨戦態勢”を敷き始めました。

岩国市は広島県と接する山口県の東端に位置します。人口およそ14万人。駅前やその界隈を歩けば、衰退、空洞化、老朽化の文字が頭に浮かぶ地方都市の典型です。

ただ普通の地方都市とは大きく違う表情を持っています。米軍海兵隊と航空自衛隊の飛行場を備えた基地があるからです。通称「岩国基地」です。

沖縄同様、基地は周辺住民を様々な形で巻き込んでいきます。もちろん基地の存在は経済効果も生みだします。広島市民のほぼ100パーセントが「不便」と言い切る広島空港に対抗して今年12月には先ごろ沖合に移転した滑走路を使った民間空港も開港します。宮島への観光客も視野に入れます。広島県西部の住民にも利用しやすいこの空港は広島空港にとって大打撃になるでしょう。

「愛宕山地域開発事業」という大騒ぎの続いている事業もあります。1998年頃より着手した本来なら市民に有用な宅地開発計画でしたが需要低迷は避けられず開発を中止(開発を続ければ100億とも500億とも言われる巨額の赤字、途中で止めれば少しはマシでさらに開発地の75パーセントを国に買い取ってもらうという情けないオチ)。けっきょく米軍再編を利用して艦載機部隊の隊員・家族の住宅に充て、債務を国に肩代わりさせる流れにどっぷりとつかってしまった訳です。

そもそも岩国基地の沖合拡張のために愛宕山を切りくずして土砂を確保することが第一の目的であり、そのために山口県や岩国市はその跡地を大規模な住宅団地にすると大風呂敷を広げた訳ですが、「しかし、この計画は当初から赤字で破たんするようにしくまれた計画であった。計画途上で赤字が拡大することを知っていながら、強引に計画を推進した」との指摘が市民の間に当初からあった通り、結果的には自治体の判断ミス、ということになります。(市民球場の解体や空港から遠く離れた広島市の西飛行場の廃港…、広島市も人のことを言えた義理ではありません、もちろん誰も責任を取らない風潮も一緒です)

また地元岩国では「岩国基地の沖合埋め立て土砂の採取が終わるとすぐさま愛宕山開発を赤字だといって中止し、跡地を国に売却して米軍住宅にしようとするのは、米軍基地の沖合埋立の当初から米軍基地強化と愛宕山開発計画が一体のものとして政府・防衛省、米軍によって画策された」とする声も上がっています。国内各地で大騒動の原発問題と同じく最初から結論ありき、の市民誘導方式、という訳です。

その流れで出番が回ってきたのがオスプレイです。かつてワタシたちを虜にした「帰ってきたウルトラマン」のMATが使用したマットジャイロに酷似したこの輸送機、やはりその形からして無理がありそうで、空想科学ドラマと現実は一緒にはできません。

「前々から欲しい欲しいとみなさんが言ってきた空港は用意したから、オスプレイも含めてどんどん米軍基地のためのお願いはするけどそこは大人の事情でヨロシク」ということなのでしょうが、岩国市民も近隣自治体も黙ってはいません。

さらにすごいのは保守王国と言われる山口の知事選挙が29日投開票で行われることです。地域住民と「命懸けの戦い」になっている中国電力の上関原発計画の是非も争点になっていて、二つの国政テーマが選挙戦で問われる構図です。

人が生きるぶんだけ、増えていく世界が作る迷路…

秀逸な歌詞の「BUMP OF CHICKEN」の「あのメロディ」が頭の中をよぎります。

みなさんは球宴休みにどんなことを考えていますか?それではコイの季節、スタートです。

※他の自治体と広島市の比較により広島市のあるべき姿を探ります
ご意見はコチラ
ホーム
sports.c.w