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カープダイアリー第8568話「横浜スタジアム開幕前夜、2月1日からの積み重ねで得たもの、届かなかったもの」(2024年3月28日)
開幕前日には独特の空気が漂う。長い戦いへの準備期間、その最終日。横浜スタジアムでのナイター練習に臨んだナインは、それぞれの思いを胸に特別な時間を過ごした。 そんな中、ただひとり複雑な表情で守ったり、打ったりした選手がいる。上本だ。早朝の文春電子版報道で「ミニスカ女性」との「“衝撃不倫”焼き鳥デート」を報じられた。 この手の話、カープ球団は必ずスルーする。そうするとまた第2、第3報が出たりもする。 広陵がセンバツで敗れた翌日、開幕前日のタイミングで文春砲…。よくデザ
カープダイアリー第8567話「カープ必勝祈願の日センバツに春の嵐…八回2点、九回3点勝ち越した広陵が延長サヨナラ負け」(2024年3月27日)
雨が続いていた広島に青空が戻ってきた。広島城跡のソメイヨシノも花をつけ、数日後には満開、となりそうだ。午前10時、城内にある広島護国神社にカープ球団関係と首脳陣、選手一行が到着した。 そして、今年もまた松田元オーナーを先頭にして鳥居をくぐり、必勝祈願に臨んだ。 同オーナーが実質的な球団トップ(オーナー代行)の座について早や40年。チームが最後に日本一になったのが1984年だから、その間、まるまる日本一から遠ざかっていることになる。 人類史上初の原子爆弾が上空およそ600
カープダイアリー第8566話「災いは突然に…“彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ僕の周りのみんなにウソをついていた…”大谷翔平会見のその先に」(2024年3月26日)
朝方、マツダスタジアム関係者入り口を通過する選手たちを、まだ花が3つ4つのソメイヨシノが見下ろしていた。 隣接する屋内練習場で始まった全体練習には、足に不安を抱える秋山も参加して、打撃練習も行った。「一軍の空気」を大事にするプロ14年生は、2日前のオープン戦ラストゲームを欠場して、開幕スタメンが危ぶまれている。 だが、誰かに先発の座を譲れば、ポジションを奪い返すのには時間がかかることもある。だから「はい、そうですか」と簡単にベンチスタートを受け入れる訳にはいかない。 逆
カープダイアリー第8562話「開幕まで一週間、九里vs有原の投げ合い、見応え十分…も課題浮き彫りに…」(2024年3月22日)
3月後半、週末金曜日の福岡PayPayドーム。そこに足を踏み入れたカープナインは、それぞれの立場で毎年、特別な思いを噛み締める。開幕までちょうど一週間。そして福岡で2連戦のあとは日曜日のマツダスタジアムでソフトバンクとオープン戦最終戦。2月1日から続いてきた準備は、そこで一段落となる。 一軍枠当落線上の選手にとっては、このラスト3連戦が徳俵になる。二俣や林が打席数を増やすためにナゴヤ球場のウエスタン・リーグ、中日戦に回った代わりに、このタイミングで合流した羽月や久保修がそう
カープダイアリー第8561話「ユニコーン夢物語とリアルな世界の境界線…大谷翔平口座から約7億円を“盗んだ”ドジャース通訳解雇の衝撃」(2024年3月21日)
“MASSIVE THEFT” 現地時間20日付ニューヨークポスト紙面に印刷された大見出しを、大谷翔平と、長らく行動を共にしてきた水原一平通訳はどう訳すのか? とんでもない規模での他人の財産に対する窃盗… ワシントンポストも「野球界最大のスターに渦巻く驚愕のスキャンダル」のヘッドラインで記事を同20日早朝から配信した。 報道によれば、ロサンゼルス・ドジャースは違法賭博で巨額の借金を背負った水原氏を窃盗疑惑で解雇した、という。 折しもドジャースは韓国シリーズ真っただ中
カープダイアリー第8559話「秋山無事凱旋も打率・083野間、・121シャイナー、・185レイノルズの憂鬱」(2024年3月19日)
ベルーナドームのスタンドから「かっ飛ばせー!あ・き・や・ま」の大合唱。「広島県人になりました」の応援タオルも揺れていた。 「きっと、ずっと見られている感じがすると思います。今はここでがんばっています!一生懸命野球を続けています!というプレーができたらいいなと思います」(試合前の秋山) 2019年シーズン以来となる、二回、特別な意味も含めての第1打席。所沢の空気を感じながら2度のファウルを経てフルカウントからの7球目、アウトローの149キロにバットが空を切った。 対